ケニアの環境保護活動家マータイさんが世界に広めた日本の言葉『もったいない』その言葉には、「私には勿体ないものだから大切にします。」という自然と物を大切にする意味がこめられています。
アメリカ合衆国の開拓史に欠かせないアメリカンキルトも、同じように『もったいない』精神が生み出したものです。

アメリカンキルトは、主にアメリカ東部の清教徒達の生活の知恵から始まりました。それが各地域でボランティア活動となって、アメリカ各地に広がり、キルトビー（縫う人達の集まり）が各地に出来ました。１８００年代から１９００年代前半に制作されたキルトが特にアメリカンアンティークキルトと呼ばれています。
アメリカ開拓史の自然への感謝と独立戦争・南北戦争での厳しい状況下での人々の平和への祈りが、アンティークキルトには込められています。

布の切れ端でさえ貴重であった時代のパッチワークキルトは、その丁寧な一針一針が『もったいない』の感謝の祈りなのです。
現在は、母国アメリカ合衆国でも貴重な存在になったアメリカンアンティークキルトの数々をお楽しみください。